帝国構想と同盟構想、大入植時代、貴族制と貴族院

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 ハール王国 帝国構想と同盟構想、大入植時代、貴族制と貴族院

帝国構想と同盟構想

 ISC2500年代、惑星メルードラの開発が終了すると、ある種の統一政府の役割を果たしていた惑星開発庁は急速にその求心力を失い、30余りの諸国は事実上の独立国家となった。しかし、星系外国家や異民族などの外敵に備えるための新たな統一組織を形成しなければならなかった。当時の国際会議において、大きく分けて2つの案が検討された。一つは強国の下に諸国を従わせる形の「帝国」構想、もう一つは諸国の主権を認め、集団安全保障によって外敵に対抗する「同盟」構想である。強国と小国が「帝国」を支持した。小国は隣国に攻められれば滅亡するため、大国の庇護の下に入るしか選択肢はなかったと思われる。「同盟」を支持したのは18の中堅国である。そこにはパーリアス朝メルハール王国も含まれていた。パーリアス朝は以前から政略婚などを積極的に進め、ネルバトル大陸西岸一帯に血縁による同盟関係を築いていた。国際会議では実質的に5つの票を持っていたといえる。票決の結果、「メルードラ国際軍事同盟」が結成されたが、2年後にベルクロート王国を始め、八カ国が同盟を脱退した。同盟の指導的立場にあったメルハイム王国の女王イティルファナキアは、これは重大な裏切り行為であると訴え、軍事的制裁を求めたが、これは否決された。
 

大入植時代

 シェラーティル朝中期頃、惑星アムーケルへの大入植時代を迎える。貴族や資産家たちが競って土地を買い、新たな都市が建設されていった。ISC4829年、惑星メルードラ北半球のネルバトル大陸にシェラーティル朝メルハイム王国が成立する。シェラーティル朝の初代女王アルメディーニアは、行政権をもつ市民評議会を置いたが、自身は立法権の他、外交・軍事の権限を握っており、専制政治に近い形をとっていた。
 

貴族制と貴族院

 アルメディーニア戦役以前のメルハール王国は、貴族が政治権力・軍事力の大部分を握る、典型的な貴族制であった。市民の意見を述べる市民会は存在したが、女王に直接請願することはできず、かならず貴族院を通して請願するという形(事実上、貴族による検閲制度)になっていた。しかし、このような貴族制を打破する要因を、貴族院の内部に抱えていたのである。
 FOV(フュルベイル・オード・ディ・ヴァナヴェンド:反ヴァナヴェンド戦争)前、女王の下には貴族院と国民議会が並立していた。しかし、実際の行政・立法権は貴族院が握っていた。国民議会の役割は、貴族院の決定を不服とした場合に女王に停止を要求する事、国民議会立法を独自に発案して女王に提出する事であった。仕組みの上では貴族院が圧倒的に有利であったが、それでも比較的うまく機能したのは国民議会の下に組織された国民軍の存在があったからである。
 FOVはメルハール王国の国政を大きく変えた。特に軍評議会と国民軍の指揮系統の不統一が混乱を招いたとの反省から、貴族院を廃止し、女王が任命する大将軍の下に軍評議会を置き、公軍と国民軍を一つにまとめた。しかし、現在の国民議会の議席の大部分が財力のある旧貴族が占めており、すべての軍が女王直轄となったことにより、一般市民はかつて貴族を牽制していた国民軍という後ろ盾を失う結果になった。現在の国民の世論では、等級制選挙の改正や旧貴族の被選挙権の一時停止を求める声は大きいが、内戦の危険をはらむ国民軍の復活までは望んでいないようである。

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