新革命会議の組閣と条約破棄、会談の成否

[SF設定 歴史資料断片] 新革命会議の組閣と条約破棄、会談の成否

新革命会議

 統一戦争の発端は、一国の政変でした。惑星南部の共産主義諸国の盟主国ダハタにおいて、強硬派のヨフ・ボーザンが権力を掌握し、穏健派のモウベンを追放して、新革命会議(ビサ・ドルトグ・ベッダ)を組閣します。ボーザンは共産諸国の権力を会議(ベッダ)に集中させ、ダハタ、アモルキ、ヤムドにコドキカラブ諸島の国々を加えたダハタ連邦という新たな枠組みを形成します。この際、連邦に組み込まれることを嫌ったアモル島のシャヤ・カトが、準共産体制を維持したまま北部陣営に加わったため、南北の緊張は一気に高まります。
 

条約破棄

 シャヤ・カトの造反は北部の政治工作によるものだとして、連邦は不干渉条約を破棄して中立地帯のコルダト南部へ侵攻を開始します。コルダト南部はシスタリの都市国家連合です。星系のシスタリ国家は条約に基づいて軍事行動に踏み切ります。シェト・サザドを中心とするシスタリ連合軍がアムーケルに派遣されますが、共産陣営の軌道防衛線を破れずに戦線は膠着し、東岸都市の多くは電撃作戦によって陥落します。南北両陣営はコルダト不介入という条約を結んでいたので、共産陣営による一方的な条約破棄に怒った北部連合は、直ちに連邦に対して宣戦を布告します。

 ここでメルハール王国がハーリの入植地ケベケル島を保護するという名目でアムーケル侵攻を表明したことで、事態は急展開します。ハーリの介入を防ぎたい南北両陣営首脳は緊急会談を開きます。北部連合は連邦に対し、コルダト諸都市をすべて解放し、賠償金を支払うように要求します。しかし、南部はこれを拒否して徹底抗戦の構えを見せます。戦争は「ハーリ、シスタリ、北部連合」対「南部共産主義連合、アモ諸部族の傭兵団」という空前の規模に発展しました。結果、北部は圧勝し、シスタリは領土を回復、南部には占領軍による暫定政府が置かれました。カディナ・ファリサがアモでカロ・ザナデを倒し、アモの諸部族と共に凱旋すると、メルハールは強硬外交で北部に圧力をかけ始めます。
 

会談の成否

「この会談の成否は、惑星(アムーケル)上のすべての主権国家の命運を定めるものである。私は信じている。これまで築いてきた歴史的な遺産を、すべて投げ出すようなことはないと信じている。先人たちが築いた民主主義という遺産を、軍靴で踏み潰そうとする音がまさに近づいている。異民族の女王の下にひれ伏したいと思う者はいないはずだ。ネバク(シスタリ)は我々の同祖(タニシェト系)であるが、ハーリは我々の味方ではない。その価値観は我々とは著しく異なっている。彼女たちは民主主義など理解しない。理解するふりをして近づいてくるだけだ。彼女たちを一歩たりともこの地に入れてはならない。一歩たりとも!どうか、想像して欲しい。どれだけの血が流れることになるのか、どれほどのものを失うことになるのか。あなたたちが守ろうとしている目先の権益など、すべて無価値になるのだ」

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