異邦人の地、惑星開発の特需景気、国際宇宙港

異邦人の地

 タンサヘート平原を東方へ抜けると、レリーパロワの州境が見えて来ます。この先の地域は州(ペイラール)に属さず、自治国(エンフェル)でもありません。主に三つの民族(エルマ、シスタリ、ガラモイ)が居住しており、やや複雑な制度で運営される土地です。カナバ山脈の西部山麓より東方地域を、北東(アロア)地方あるいはタムタン地方と呼びます。タムタンとはガラモイの言葉で異邦人という意味です。
 

惑星開発の特需景気

 カナバ以東に住むガラモイは、ヤサリ人種よりも遥か以前に惑星メルードラに拠点を構えていた先住民族です。ガレプル星系やセオネ星系に大きな拠点を持つガラモイにとって、ウピスバリコが形成される以前、惑星メルードラは最果ての辺境に過ぎませんでした。しかし、ヤサリが惑星開発を推し進める際の特需景気によって、メルードラにおけるガラモイの人口は倍増していきました。
 ガラモイは、穀物を主体に交易を行っていたシスタリに対して、ウピスバリコに大量の鉱物資源(重金属、貴金属、希土類元素等)をもたらし、交易を活性化させました。近代では、ガレプルとセオネまで含めてウピスバリコと呼ぶ人もいます。この地域は、まさにウピスバリコの中継点として重要な機能を果たしているのです。
 

国際宇宙港

 エルマとウリキは強力な軍事同盟で結ばれています。シスタリもこの地域の軍備に巨額の援助をしています。歴史上、南方のシャラケイとは熾烈な争いが繰り返され、時にはハーリとさえ銃火を交えました。国際的な観点から、ウピスバリコの中継点を死守する必要があったのです。
 ハーリとエルマ・ウリキ同盟の間には多くの血が流されてきた歴史がありますが、戦国時代に協定が結ばれると、両者の関係は安定します。ガラモイのもたらす資源、技術を借りて人工の月ヴィングカーヤが建造されました。この巨大な国際宇宙港の誕生によって、ウピスバリコにおけるメルードラの重要性はさらに大きくなり、この惑星に住む人々に多くの富をもたらしました。近年の経済的好況には、様々な民族の経済活動が貢献しているのです。
 しかし、ヴィングカーヤによってもたらされる富の多くが、北部のヴァルサラ一門が形成する大財閥によって占有されているという批判もあります。財閥には、南北の貴族、シスタリのグルトト派(コス教の一派)なども深く関っており、次代女王には軍事的解決を期待するという世論が高まっています。

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