エルマ氏族の外見と言語、同盟、再起を賭けた起業

 [SF小説の設定メモ書き] エルマ氏族の外見と言語、強固な同盟、再起を賭けた起業
 

外見と言語

 エルマ氏族はハーリ諸氏族や南方諸氏族と同祖の人々、すなわちヤサリ人種です。ほとんどの住民は容姿や言語でハーリと見分けることは困難ですが、一定の割合でシスタリの身体的特徴(金髪、碧眼など)が現れている人もいます。発音や言い回し(つまり方言)はレリーパロワ州東部、コンフィリリア州東部に住む人々とよく似ていますが、ガラモイやシスタリ経由の外来語がいくらか混ざっています。
 

強固な同盟

 山麓のラヤ湖に臨むエルマ・ラヤは、惑星上の五大景観に数えられるほどの美しい村です。
 戦国時代、ベヴァラの海を挟んで南に隣接するシャラケイの侵攻を受けると、エルマの湾岸諸都市を奪われます。「ベヴァラの海が血に染まる」とは、まさに当時の戦いの激しさを示しています。その後、シャラケイ軍は内陸にまで侵入し、中心地エルマ・ラヤを含む内陸都市の多くが文字通り灰塵と帰したのです。長老一族を含め、多くの難民がガラモイの山岳都市ダナカへと避難しました。そこで結ばれた「血の盟約」が、今に続くエルマとウリキの強固な軍事同盟です。エルマはウリキの力を借りて内陸都市を奪還しますが、湾岸都市の防備は固く、幾つかの小さな町を除いて攻略を諦めねばならず、現在でも湾岸地域はシャラケイの領土のまま残っています。王国(ハーリ)の調停により、一部の都市は中立地帯として解放されましたが、エルマのルクシュタ一門に対する不信は根強く、惑星上で最も緊迫した地域となっています。
 

氏族の再起を賭けた起業

 戦乱によりエルマの生産力は大幅に低下しました。星系外貿易は縮小し、事業は惑星内貿易へと転換していきます。この頃からエルマのハーリへの「再同化」が始まったという人もいます。有名な「アボリー・ブランド」の家具も、氏族の再起を賭けた起業だったのです。氏族は有能な一家を選抜し、北部の各地、場合によっては南部にまで行って住まわせ、販売拠点を広げていきます。かつてバリコで行っていた事を、より組織的に、小規模に再現すべく、地道な努力を重ねています。ウリキもエルマから家具を大量発注するなどして復興を助けます。王国各地への流通が軌道に乗った今、新たな船を建造し、再び星系外へ輸出するプロジェクトも起ち上がりました。エルマが、そしてアロア地域がバリコのラヤ民族の中で再び重要な地位に返り咲くことは、そう遠くはないかもしれません。
 

一つの民族

 歴史上、シスタリとエルマは混淆し、今や一つの民族だと主張する人もいます。シスタラを起点とし、ウピス・バリコ(繁栄の道)に沿ってシャリク、エムティカス、サラット、ウリカ星系へと向かうにつれて、確かに混淆の傾向が強くなっているようです。しかし、メルードラ北東部に住むエルマの人々を見る限り、外見も風習も、私たちとほとんど変わりません。

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